「NDロードスター、欲しいけれど、本当に買って大丈夫だろうか?」
今、あなたはそんな不安を抱えて、このページにたどり着いたのではないでしょうか。街で見かけた美しいシルエットに心を奪われ、YouTubeで試乗動画を見まくり、購入意欲は最高潮。しかし、いざ契約書を前にすると、ふと現実的な不安が頭をよぎる。
「2人旅行の荷物は本当に乗るのか?」
「腰痛持ちの自分に、あの低いシートは耐えられるのか?」
「家族やパートナーに『不便だ』と反対されたらどうしよう?」
論理的に納得してから行動したい慎重な方ほど、この「最後のブレーキ」がかかってしまうものです。
世の中には「ロードスターは不便を楽しむ車だ」「愛があれば欠点も気にならない」といった精神論が溢れています。しかし、解決策のない不便はただのバグです。
NDの不便さの9割は、適切なパーツ選定とちょっとした運用ハックで物理的に解消できることが分かりました。
この記事では、オーナーが直面する「10個のデメリット」を包み隠さず公開し、そのすべてに対して「デバッグ(解消)」する方法を提示します。
読み終える頃には、あなたの不安は「攻略する楽しみ」に変わり、自信を持ってハンコを押せるようになっているはずです。
・積載性の不安は「スーツケース選び」で解消
・操作と快適性の不満は「メンテナンス」で解決
・視界の悪さは「機能パーツ」でカバー
・不便さは「我慢」ではなく「攻略」するもの
【積載・収納編】NDロードスターの「荷物が乗らない」は嘘?物理ハックで解決
まずは、購入の最大の壁となる「積載性」に関する2つのデメリットから解消していきましょう。
デメリット1:トランクが狭すぎる(容量130L)
「トランク容量130L」というスペックだけを見ると、絶望的に狭く感じるかもしれません。しかし、重要なのは「何リットル入るか」ではなく、「あなたの旅に必要な荷物が入るか」です。
【解決策】機内持ち込みサイズ(55×40×25cm)を選ぶ
結論から言えば、機内持ち込みサイズのスーツケースは、トランクに2個入ります。
NDロードスターのトランクは深さがある独特の形状をしています。この形状に適合するサイズのスーツケースを選べば、夫婦2人での2泊3日旅行は物理的に全く問題ありません。
デメリット2:グローブボックスがない
NDロードスターには、助手席の前に一般的な「グローブボックス」が存在しません。車検証やサングラスをどこに置けばいいのか、納車直後に途方に暮れるポイントです。
【解決策】「隠し収納」と「センターコンソール」の活用
実は、運転席と助手席のシートの後ろ(中央部)に、鍵付きの大型ボックスがあります。車検証やあまり使わないマニュアル類はここに収納可能です。また、センターコンソール後部のボックスや、座席後ろの小さなポケットを活用することで、日常の小物は十分に収まります。
【メカニズム編】「故障か?」と疑う前に知るべきNDロードスターの真実

次に、運転中に感じるストレス、メカニカルなデメリットについてです。
デメリット3:MTの1速が入りにくい
試乗や納車直後に多くのオーナーが直面するのが、「MTの1速が入りにくい」という現象です。特に冬場の朝一番など、冷間時に「ガリッ」という感触があったり、弾かれたりします。
【解決策】ミッションオイルの銘柄変更
これは軽量化されたミッションの仕様ですが、ミッションオイルの交換で劇的に改善します。
純正オイルは燃費重視ですが、これをNUTEC NC-70やYACCO BVX 1000といった、低温流動性と油膜保持能力に優れた高性能オイルに交換してください。「スコッ」と吸い込まれるようなシフトフィールは、一度味わうと病みつきになります。
デメリット4:エアコンの効きが悪い
「夏場は暑くて乗れない」という噂がありますが、これは幌の断熱性の低さだけが原因ではありません。
【解決策】エアコンガスクリーニング(規定量充填)
多くのNDロードスターで「新車時からエアコンガスが規定量(420g)入っていない」という事例が報告されています。納車直後に「エアコンガスクリーニング」を施工し、ガスを規定量きっちり入れるだけで、吹き出し口温度がマイナス3℃程度下がるケースが多発しています。
【視界・安全編】NDロードスターの死角と眩しさはパーツで消せる
低い車高と幌ならではの視界の悪さ。安全性に関わる重要なデメリットです。
デメリット5:斜め後ろの死角が大きい
幌を閉めると、斜め後ろ(Cピラー部分)は完全に壁になります。車線変更時にヒヤッとする瞬間です。
デメリット6:後続車のライトが眩しい
着座位置が低いため、SUVやミニバンのヘッドライトがちょうどサイドミラーの高さに来てしまい、夜間は強烈な反射光で視界を奪われます。
【解決策】広角ブルーミラーの導入
この2つのデメリットは、「広角ブルーミラー」への交換で同時に解決できます。
純正比で約20%広い視界を確保して死角を減らしつつ、青色のコーティングが眩しい波長の光だけをカットします。これに純正のBSM(ブラインドスポットモニタリング)を組み合わせれば、安全性は一般的なセダンと同等レベルまで引き上げられます。
【快適性・日常編】NDロードスターの地味なストレスを一掃する
最後に、日常使いで気になる細かいデメリット4つを、一問一答形式で解決します。
デメリット7:ドリンクホルダーが使いにくい
純正位置(センターコンソール後方)は、運転中に体を捻らないと届きません。
【解決策】 このホルダーは取り外して助手席側の足元に移設可能です。また、マツダ純正や社外品で、エアコン吹き出し口やドア側に増設するホルダーも豊富にあります。
デメリット8:乗り降りがしにくい(腰への負担)
車高が低いため、乗り降りのたびにスクワットのような動作が必要です。
【解決策】 コツがあります。「ドアを開け、Aピラー(フロントガラスの枠)かサイドシルに手をついて体を支えながら腰を下ろす」という動作をマスターすれば、腰への負担は最小限に抑えられます。
デメリット9:車内の騒音(会話・通話が困難)
軽量化のため遮音材が少なく、高速道路ではロードノイズや風切り音が盛大に入ってきます。Bluetooth通話も相手に声が届きにくいことがあります。
【解決策】 音楽や会話を楽しみたい場合は、マツダ純正オプションの「デコレーションパネル(アルカンターラ)」や、社外品の「ルーフライニング(内張り)」を装着することで、吸音効果を高められます。通話に関しては、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンマイク(片耳)の使用が現実的な解です。
デメリット10:助手席がリクライニングしない
これはパートナーを乗せる際に致命的になりかねません。構造上、シートを倒すスペースがほとんどないのです。
【解決策】 物理的に倒すことはできませんが、「ランバーサポート(腰当てクッション)」を導入することで快適性は激変します。また、こまめな休憩(1時間に1回)を提案することで、助手席の疲労をコントロールするのが、スマートなロードスター乗りのマナーです。
NDロードスターのまとめ:不便さを「自分仕様」に変える過程こそ、ロードスターの醍醐味
ここまで、NDロードスターの10個のデメリットとその具体的な解決策を見てきました。
- 積載性 → スーツケース選定で解決
- 収納不足 → 隠しボックス活用で解決
- 1速の渋さ → オイル交換で解決
- エアコン → ガス規定量充填で解決
- 死角 → ブルーミラーで解決
- 眩しさ → ブルーミラーで解決
- ドリンクホルダー → 移設で解決
- 乗り降り → 動作のコツで解決
- 騒音 → 吸音材・グッズで解決
- 助手席 → クッションと気遣いで解決
これらはすべて、物理的な現象であり、技術的なアプローチで解決可能な課題です。
ロードスターは、最新の高級セダンのように、最初からすべてが完璧に用意された車ではありません。しかし、それは「オーナーが自分好みに手を加える余白」が残されているということでもあります。
不便さを一つずつハックし、自分だけの快適な一台に仕上げていくプロセス。それこそが、エンジニアリングの醍醐味であり、ロードスターオーナーだけの特権です。
あなたの不安に対する答えは、もう出ているはずです。
その不便さは、あなたの知恵と技術で乗り越えられます。そして乗り越えた先には、他の車では絶対に味わえない「人馬一体」の歓びが待っています。
さあ、自信を持ってハンコを押しに行きましょう。最高の相棒が、あなたを待っています。
[参考文献リスト]


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