NDロードスター下回りの錆対策5選!現役オーナーが徹底解説!

ロードスター

洗車をしていて、ふと下回りを覗き込んだ瞬間、アームの付け根やメンバーの溶接部分にうっすらと浮かぶ「茶色いシミ」を見つけてしまい、心臓が止まるような思いをしたことはありませんか?

「まさか、もう錆びてる?」
「このまま放置したら、愛車が腐ってしまうんじゃないか……」

その焦り、痛いほどよくわかります。私も最初のNDロードスターを購入した際、リフトアップして初めて下回りを見た時の衝撃は忘れられません。

しかし、どうか安心してください。高額なプロの施工(10万円〜)に頼らなくても、私たちには「DIY」という選択肢があります。

この記事では、現役NDオーナーである私が実践している、予算1万円以内で、NDロードスター特有の弱点を「内部」から守り抜く、最強のDIY防錆メソッドを包み隠さず公開します。表面を黒く塗るだけの気休めではない、一生モノの愛車にするための本気の対策です。

この記事のポイント

弱点の把握: 錆びやすい「水抜き穴」と「溶接部」を重点ケア

内部防錆: ノックスドール700で、見えない内部から守る

・赤錆対策: 発生した錆はサビキラーで転換し、進行を止める

・絶対条件: 内部腐食を防ぐため、洗浄後は必ず「一晩乾燥」させる

なぜNDロードスター下回りは錆びる?知っておくべき「3つの弱点」

NDロードスター 錆に要注意

まず、敵を知ることから始めましょう。NDロードスターは軽量化のためにアルミ部品を多用していますが、強度が求められる骨格部分には鉄が使われています。そして、構造上どうしても錆びやすい「急所」が存在します。

ここを理解せずに闇雲にスプレーを吹いても、効果は半減どころか、逆効果になることさえあります。

1. リアクロスメンバーの溶接部

NDロードスターの後輪を支える「リアクロスメンバー」は鉄製です。特に複数の鉄板が重なり合う溶接部分は、塗装が乗りにくいうえに水分が滞留しやすく、最も錆が発生しやすい場所です。ここが腐食すると、最悪の場合、走行不能になるリスクがあります。

2. サイドシルの水抜き穴(最重要)

ドアの下にある「サイドシル」には、内部に入った水を排出するための「水抜き穴」があります。しかし、NDロードスターの水抜き穴は直径1〜2mm程度と非常に小さく、泥や砂で簡単に詰まってしまいます。

サイドシルの水抜き穴が詰まると、内部に水が溜まり続け、外側は綺麗でも内側からボロボロに腐食するという恐ろしい事態を招きます。これがND最大の弱点と言っても過言ではありません。

3. アンダーカバーの隙間

空力性能を高めるためのアンダーカバーですが、アンダーカバーとボディの隙間は、一度入った融雪剤(塩化カルシウム)や泥が抜けにくい構造になっています。見えないところで塩漬け状態になり、気づいた時には手遅れ……というケースも少なくありません。

現役NDロードスターオーナーが厳選!下回り錆対策アイテム5選

NDロードスター 防錆アイテム比較

敵の居場所がわかったところで、次は武器を選びましょう。ホームセンターには多くの防錆スプレーが並んでいますが、それぞれ役割が全く異なります。

重要なのは、「内部を守る浸透剤」「錆を止める転換剤」「外部を守る被膜剤」という異なる役割を持つエンティティ(アイテム)を適切に組み合わせることです。

1. 【内部防錆の神】ノックスドール700

スウェーデン生まれの防錆剤。最大の特徴は、無溶剤で強力な浸透力を持つことです。錆の上からでも奥深くまで染み込み、酸素と水を遮断します。サイドシル内部やメンバーの溶接隙間など、スプレーが届かない場所にはこれ一択です。

2. 【赤錆封じ】サビキラープロ

「すでに錆びてしまっている」場合に使う水性塗料です。進行する「赤錆」を、化学反応で安定した「黒錆」に転換し、腐食の進行を食い止めます。 錆を削り落とすのが難しいDIYにおいて、最強の治療薬となります。

3. 【最強の鎧】ノックスドール900

アンダーフロア全体を覆うためのビチューメン(瀝青)系防錆剤です。厚く弾力のある被膜を形成し、飛び石や塩害から物理的にボディを守ります。 内部用の700と外部用の900は、まさに「最強の盾と矛」のような補完関係にあります。

4. 【コスパ重視】油性シャシーブラック

安価で入手しやすいですが、塗膜が薄く硬いため、飛び石で割れやすい欠点があります。本格的な防錆というよりは、「見た目を黒く綺麗にする」ための化粧直し用と考えましょう。

5. 【最終手段】プロショップの防錆施工

場所がない、時間がない、絶対に失敗したくないという方は、プロに依頼するのも正解です。ただし、施工内容(ノックスドールを使用するか、内部防錆は含むか)によって効果はピンキリなので、店選びは慎重に行う必要があります。

【保存版】DIYでプロ並みに仕上げる「ハイブリッド施工法」

NDロードスター 錆対策 洗浄方法

ここからは、私が実践している具体的な施工手順を解説します。プロの設備(リフトや温風乾燥機)がない私たちが勝つための秘訣は、「3つのケミカルの使い分け」と「乾燥時間の確保」です。

Step 0: 洗浄と「完全乾燥」

コイン洗車場などで下回りを高圧洗浄します。この時、サイドシルの水抜き穴に詰まった泥を、細い棒やエアダスターを使って徹底的に除去してください。

そして最も重要なのが乾燥です。プロは温風で乾かせますが、DIYではそうはいきません。洗浄後は晴天時に少し走行して水気を飛ばし、最低でも一晩は乾燥させてください。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 濡れたままの施工は絶対にNGです。完全に乾くまで待ってください。

なぜなら、水分が残った状態で防錆剤を塗ると、塗膜の下に水を閉じ込めてしまい、逆に錆の進行を早めてしまうからです。私は過去に焦って生乾きで施工し、半年後に塗膜の下が錆だらけになっていた失敗経験があります。「プロに勝てる唯一の武器は時間」と心得て、じっくり乾かしましょう。

Step 1: 水抜き穴の貫通と内部注入

乾燥したら、ノックスドール700に付属のロングノズルを装着し、サイドシルの水抜き穴やメンバーの開口部から内部にたっぷりと注入します。ノズルを奥まで差し込み、引き抜きながら噴射するのがコツです。

Step 2: 赤錆の転換

下回りを点検し、すでに赤錆が発生している箇所(特にメンバー溶接部)があれば、サビキラープロを筆塗りします。赤錆が黒く変色すれば、転換成功です。

Step 3: 外部コーティング

最後に、ノックスドール900でアンダーフロア全体をコーティングします。ブレーキ周りやマフラー、エンジンなどの発熱部には絶対にかからないよう、新聞紙とマスキングテープで養生してから吹き付けてください。

NDロードスターのよくある質問:マフラーや新車時の対策は?

Q. マフラーも錆びていますが、塗ってもいいですか?

A. いいえ、通常の防錆剤はNGです。
マフラーは高温になるため、ノックスドールやシャシーブラックを塗ると燃えたり、異臭が発生したりします。マフラーには必ず「耐熱塗料」を使用してください。

Q. 新車や中古車購入直後でもやったほうがいいですか?

A. はい、納車直後がベストタイミングです。
錆が発生していない綺麗な状態であれば、サビキラー(転換)の工程を省けますし、ノックスドールの定着も良くなります。「鉄は熱いうちに打て」ならぬ「鉄は錆びる前に塗れ」です。

Q. 失敗してブレーキにかかってしまったら?

A. 直ちにパーツクリーナーで拭き取ってください。
ブレーキローターやキャリパーに油分が付着すると、ブレーキが効かなくなり大変危険です。施工前にビニール袋などで覆っておくのが確実ですが、もし付着したら乾燥する前に大量のパーツクリーナーで洗い流してください。

NDロードスターのまとめ:錆対策は「愛車との対話」。今週末、愛車の下に潜ろう

NDロードスターの錆対策は、単なるメンテナンスではありません。それは、愛車と長く付き合っていくための「対話」です。

今回ご紹介した「内部浸透(700)」「錆転換(サビキラー)」「外部被膜(900)」のハイブリッド施工を行えば、プロ並みの防錆効果をDIYで実現できます。

自分の手で下回りの泥を落とし、錆を見つけ、薬を塗る。その工程を経ることで、「見えないところまで自分が守ったんだ」という自信が生まれ、NDへの愛着はさらに深まるはずです。

まずは今週末、ジャッキアップしてサイドシルの水抜き穴を確認することから始めてみませんか? その小さな穴のケアが、あなたの愛車を一生モノにする第一歩です。

参考文献

raguo

この「Luxury x Cruise」では、専門的な知識をわかりやすく噛み砕きながら、車の魅力を発信していきます。
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