NDロードスターRF vs 幌を徹底比較!特徴と注意点5つまとめ

ロードスター

街中でふと見かけた、流麗なファストバック・スタイルのNDロードスターRF。その美しさに心を奪われ、「これだ!」と直感した瞬間があったのではないでしょうか。

しかし、いざ購入を検討しようとネットで検索してみると、そこには「ロードスターは軽さこそ命。だからRFは邪道だ」「RFは重くて楽しくない」といった批判的な言葉が並んでいます。せっかくの高揚感が不安に変わり、「自分の選択は間違っているのではないか?」「高い買い物で後悔したくない」と、迷いが生じているかもしれません。

安心してください。その一目惚れは、決して間違っていません。

現在はNDオーナーとして日々ステアリングを握る私が断言します。RFは単なるオープンカーの派生モデルではなく、あなたの週末の旅を至福の時間に変えるための「グランドツアラー」なのです。

この記事では、ネット上の「邪道説」を論理的に解き明かし、RFと幌(ソフトトップ)の決定的な違いを徹底比較します。特に、あなたが大切にしたいと考えている「夫婦での週末旅行」というシーンにおいて、なぜRFが最適な選択肢となり得るのか。その理由を「知っておくべき5つの真実」としてまとめました。

読み終える頃には、あなたの迷いは消え、「この美しさこそが、私の人生に必要な機能なのだ」と、自信を持って愛車を選べるようになっているはずです。

この記事のポイント

・RFは妥協ではなく「大人の旅」を叶える理想のクーペ

・2.0Lエンジンの余裕ある走りで長距離移動も疲れにくい

・スーツケース2個が入る積載性で夫婦旅行も快適にこなす

・閉じた時の美しさと静粛性が所有する喜びを最大化する

開発思想と走行性能:NDロードスターの走りのキャラクターはどう違う?

NDロードスターのRF vs ソフトトップ

まず最初に、あなたの心に刺さった棘、「RFは邪道ではないか?」という不安と、最も議論になる「走行性能」の違いについて、3つの真実から紐解いていきましょう。

【真実1】RFは「妥協」ではなく「並行開発された理想」である

多くの人が誤解していますが、RFの開発は、ソフトトップが完成した後に「屋根を硬くしよう」と思い付きで始まったわけではありません。NDロードスターの開発主査である中山雅氏は、インタビューでこう語っています。

「オープンカーの楽しさを、より多くの人に、より快適に届けたい。」
その想いから、ソフトトップとは異なる価値観を持つモデルが必要でした。
それが、美しいファストバック・スタイルを持つ
ロードスターRF
だったのです。

― 出典:『ロードスター愛とマツダイズムの継承。RF開発誕生秘話に迫る。』
Motor-Fan(2016年11月10日)|マツダ「ロードスターRF」開発ストーリー

つまり、マツダの開発チームは当初から、以下の2つの異なる「正義」を追求していたのです。

  1. ソフトトップ(幌)の正義: 1gでも軽くし、原点である「人馬一体」の軽快感を極限まで高めること。
  2. RFの正義: クローズ時の美しいクーペスタイルと、快適なグランドツーリング性能を両立させること。

「幌は軽さの純度、RFはスタイルの純度」。この2つは対立するものではなく、兄弟車として互いに異なる世界観を目指した結果なのです。あなたがRFのスタイルに惹かれたのは、マツダが目指した「スタイルの純度」に共鳴したからであり、それは決して邪道ではありません。

【真実2】高速巡航では2.0Lの「余裕」が疲労を劇的に減らす

ソフトトップに搭載される1.5Lエンジンは、高回転まで回してパワーを絞り出す楽しさがあり、箱根の峠道のようなワインディングでは最高です。しかし、旅行の道中、例えば高速道路を2時間走り続ける場面ではどうでしょうか?

1.5Lエンジンの場合、100km/h巡航時の回転数は比較的高くなり、追い越し加速のたびにギアを落としてエンジンを唸らせる必要があります。これは、長時間の運転ではじわじわと疲労として蓄積します。

対して、RFに搭載されるSKYACTIV-G 2.0エンジンは、低回転から豊かなトルクを発揮します。アクセルを軽く踏み足すだけで、シフトダウンすることなくスルスルと加速し、合流や追い越しを余裕でこなします。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 往復300kmを超えるドライブなら、迷わず2.0LのRFをおすすめします。

なぜなら、多くの人が「峠での楽しさ」ばかりに目を向けがちですが、実際の旅行では「移動の快適さ」が満足度を左右するからです。かつて私も1.5Lで遠出をしていましたが、RFに乗り換えてから、目的地に着いた時の疲労感が劇的に減り、旅先での活動がよりアクティブになりました。この「余裕」こそが、大人の旅には不可欠なのです。

【真実3】重量増はネガではなく「しっとりとした安定感」を生む

RFはソフトトップに比べて約100kg重くなっています。しかし、この重量増は単なるネガティブ要素(注意点)ではありません。

屋根の電動機構によって重心がわずかに後ろ寄りになり、重量が増したことで、高速道路での直進安定性が向上しています。路面の継ぎ目を乗り越える際も、ソフトトップが「タンッ」と軽く跳ねるのに対し、RFは「トンッ」としっとりと収束します。

この「しっとりとした接地感」は、マツダが提唱する「人馬一体」のもう一つの解釈であり、グランドツーリングにおける安心感に直結しています。

項目ソフトトップ(1.5L)ロードスターRF(2.0L)旅への影響
エンジン回転数やや高め低め(余裕あり)RFは静かで疲れにくい
追い越し加速シフトダウン必須アクセル操作のみで可RFはストレスフリー
乗り心地軽快だが跳ねやすいしっとり・フラットRFは助手席も快適
静粛性風切り音ありクーペ並みの静けさRFは会話が弾む

NDロードスターの実用性と所有満足度:長く付き合えるのはどっち?

NDロードスターRFのトランク積載

続いて、あなたが懸念している「妻との旅行」という実用面と、長く愛するための「美学」について、残る2つの真実をお伝えします。

【真実4】トランク容量は幌と変わらず、スーツケース2個を飲み込む

「スポーツカーは荷物が載らないから、旅行なんて無理だ」。そう思い込んでいませんか? 特に奥様との旅行となれば、荷物の量は一人旅の倍になります。

しかし、ここにもRFが選ばれるべき明確な理由があります。RFのリトラクタブル・ファストバック機構は、美しいスタイルを実現しながら、実用性を驚くほど犠牲にしていないのです。

カタログスペックを見ると、トランク容量はソフトトップが130L、RFが127L(VDA方式)。その差はわずか3Lです。そして重要なのは、RFは屋根を開けても閉めても、トランク容量が全く変わらないという点です。

複雑な電動ルーフは、トランクスペースとは独立した専用の格納スペースに収まります。そのため、機内持ち込みサイズ(55×40×25cm程度)のスーツケースであれば、なんと2個飲み込むことができるのです。

これに加えて、お土産を入れるためのボストンバッグ程度なら、隙間に押し込むことも可能です。つまり、「夫婦での2泊3日旅行」は、RFであれば十分に成立します。

【真実5】「閉じた時の美しさ」と「静寂」こそがRF最大の機能

最後に、あなたが最も惹かれている「見た目」について。私は、「美しさは、長く愛するための重要な機能である」と考えています。

あなたが街で見かけたRFの色は、おそらく「マシーングレープレミアムメタリック」ではないでしょうか? マツダ独自の塗装技術「匠塗(Takuminuri)」によって生まれたこの色は、まるで鉄のインゴットから削り出したかのような、リアルな金属感を放っています。

ドライブを終えてガレージに車を停め、家に入ろうとした時。ふと振り返って愛車を眺め、「ああ、なんて美しい車なんだろう」と溜息をつく。RFオーナーになれば、そんな瞬間が日常になります。

また、RFは屋根を閉めれば完全なクーペボディとなり、高い静粛性を発揮します。高速道路でも普通の乗用車と同じように、音楽を楽しみながら穏やかに会話を交わすことができます。

「景色の良い海岸線ではオープンにして風を感じ、高速道路ではクローズにして静寂と会話を楽しむ」。 このメリハリこそが、RFだけが提供できる贅沢な機能なのです。

購入前に解消しておきたい!NDロードスターのよくある質問

RFの魅力は十分にご理解いただけたかと思いますが、それでも購入前には細かな不安が残るものです。ここでは、不安を解消すべくお答えします。

Q. 電動ルーフの故障リスクは高いですか?

A. 定期点検を受けていれば、過度な心配は不要です。

複雑な機構を見ると「壊れやすいのでは?」と心配になるのは当然です。しかし、NDロードスターRFの発売から数年が経過していますが、ルーフ機構に関する重大な不具合が多発しているという話は聞きません。

マツダは耐久試験を徹底して行っており、日本の四季や雨風にも耐えうる設計になっています。もちろん機械ですので「絶対に壊れない」とは言えませんが、定期的なディーラーでの点検を受けていれば、過度に心配する必要はありません。むしろ、ソフトトップ(幌)のように経年劣化で破れたり、雨漏りしたりするリスクがない分、青空駐車の方にはRFの方が安心感があるとも言えます。

Q. 信号待ちでルーフの開閉は間に合いますか?

A. 約13秒で完了するため、余裕を持って開閉できます。

「急に雨が降ってきた時や、信号待ちの間にサッと閉められるか」は、オープンカー生活において非常に重要です。

RFのルーフ開閉にかかる時間は約13秒です。これは世界的に見てもトップクラスの速さです。一般的な信号待ちの時間は30秒〜1分程度ありますので、赤信号で停車してからボタンを押せば、青になる前に余裕を持って完了します。

また、時速10km以下であれば走行中でも操作が可能です。「動き出してから慌てる」ということもほとんどありませんので、ストレスなく開閉を楽しめます。

NDロードスターの購入最終決断:あなたが選ぶべきはどっち?

ここまで、RFの魅力と真実を5つのポイントでお伝えしてきました。最後に、あなたの迷いを断ち切るために、ソフトトップとRF、それぞれに向いている人を明確に定義します。

ソフトトップ(幌)を選ぶべき人

  • 週末は一人で早朝の峠道を走ることが多い。
  • 風や音をダイレクトに感じることが、何よりの喜びだ。
  • 初期費用を抑え、その分をカスタマイズやガソリン代に回したい。

ロードスターRFを選ぶべき人(あなたにおすすめ!)

  • 夫婦やパートナーとの旅行に車を使いたい。
  • 高速道路を使った長距離移動の頻度が高い。
  • 屋根を閉じた時のクーペスタイルの美しさに惹かれている。
  • 「軽快さ」よりも「大人の余裕」や「上質な時間」を求めている。

あなたのライフスタイルと、心惹かれた直感を信じてください。「妻との旅行」と「美しいスタイル」。この2つを叶えたいあなたにとって、RFは決して邪道などではなく、唯一無二の正解です。

まずは今週末、お近くのマツダディーラーへ足を運んでみてください。そして、屋根を閉じた状態のRFの運転席に座ってみてください。その適度なタイト感と包まれ感が、「これだ」という確信を、あなたに与えてくれるはずです。


参考文献

raguo

この「Luxury x Cruise」では、専門的な知識をわかりやすく噛み砕きながら、車の魅力を発信していきます。
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