NDロードスターRFを軽量化!効果的な方法と注意点5つを徹底解説

ロードスター

ツーリング先のワインディングで、ソフトトップ(ND)と乗り比べたときのことです。同じコーナーに入った瞬間、ステアリングから伝わる「ヒラヒラ感」の違いに愕然としたことはありませんか?

「RFはやっぱり重いんだな……」

しかし、断言します。RFの重さは決して「悪」ではありません。それは、美しいシルエットと快適性、そして高いボディ剛性の証です。

大切なのは、その重さを「どこで」削るかです。

闇雲に内装を剥がしたり、エアコンを外したりする必要はありません。RFの構造を知り尽くした私がたどり着いた結論はシンプルです。「足元」と「後ろ」。この2箇所を変えるだけで、あなたのRFは驚くほど軽やかに舞い始めます。

この記事では、RFの品格を一切損なわず、ソフトトップに迫る軽快感を手に入れるための「効果的な方法」と、逆にやってはいけない「注意点」、合わせて5つの重要ポイントを徹底解説します。

この記事のポイント

軽量化は「場所」が命。ホイールとマフラーを最優先に

2点の交換で-12kg。走りと乗り心地が劇的に向上

快適性を損なうフライホイールや極小バッテリーはNG

剛性を落とすボディ補強パーツの撤去は絶対禁止

なぜNDロードスターRFの軽量化は「総重量」より「場所」が命なのか?

NDロードスターの純正パーツ vs 推奨軽量パーツ 重量比較スペック

まず、RFという車の物理的な特性を正しく理解しましょう。RFはソフトトップに比べて約100kg重いですが、その重量増の約半分(45kg)は、ルーフ開閉システムによるものです。

ここで重要なのは、その重いルーフ機構が「車体の高い位置」かつ「リア寄り」にあるという事実です。

「慣性モーメント」を制する者がRFを制する

フィギュアスケートの選手がスピンをするとき、広げていた腕を体に密着させると回転速度が一気に上がりますよね? これは、回転の中心から遠い場所にある「重り(腕)」を中心(体幹)に近づけることで、「慣性モーメント(回りにくさ)」が減るからです。

車も全く同じです。車体の中心(ドライバー)から遠い場所にある部品ほど、軽くしたときの効果が劇的に大きくなります。

特にRFの場合、ルーフ機構によってリアが重くなっているため、車体の一番後ろにある「リアオーバーハング」の重量が、回頭性(ハンドリングの初期応答)に大きな影響を与えています。

リアオーバーハングにあるマフラーの軽量化は、ヨー慣性モーメント(車が向きを変える際の抵抗)を低減させるため、単なる総重量の削減以上に、コーナリング性能に直結するのです。

逆に言えば、車体の中心に近いシートや内装を苦労して数キロ削っても、ハンドリングへの影響は限定的です。RFの軽量化において最も重要なのは、「中心から遠い場所を軽くすること」なのです。

効果絶大!NDロードスターRFオーナーが最優先すべき軽量化方法2選

理論が分かったところで、具体的なアクションプランに移りましょう。私が推奨する「大人の軽量化」は、以下の2点に集中投資することです。これだけで合計約12kgの軽量化となり、体感効果は絶大です。

【方法1】バネ下重量の軽量化:鍛造ホイールへの交換 (-6kg)

「バネ下重量1kgの軽量化は、バネ上(車体)10kg〜15kgの軽量化に匹敵する」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? これは決して大袈裟な話ではありません。

サスペンションから下にあるタイヤやホイールは、路面の凹凸に合わせて激しく上下動しています。この部分(バネ下重量)が軽ければ軽いほど、サスペンションはスムーズに動き、路面追従性が向上します。

バネ下重量の軽減は、加速性能の向上だけでなく、乗り心地の改善にも直接的な因果関係があります。 重い靴からランニングシューズに履き替えたときのような軽快感が、車全体に生まれるのです。

RFの純正17インチホイールは、デザインこそ美しいですが、重量は約8.4kgあります。これをRAYSの「ZE40」やBBSの「RF」といった軽量な鍛造ホイール(約6.9kg)に交換するだけで、1本あたり約1.5kg、4本で約6kgもの軽量化が可能です。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: ホイール選びはデザインだけでなく、必ず「単体重量」を確認して選んでください。

なぜなら、多くの人が「インチアップ」や「リム幅拡大」を同時に行ってしまい、結果として純正より重くなってしまうケースが後を絶たないからです。RFの軽快さを取り戻すなら、サイズは純正同等(17インチ 7J〜7.5J)に留め、純粋に軽さを追求するのが正解です。

【方法2】リアオーバーハングの軽量化:チタン/軽量マフラーへの交換 (-6kg)

次に手を付けるべきは、車体の一番後ろにあるマフラーです。

純正マフラーは耐久性と消音性能を重視して作られており、その重量は約9.6kgにも及びます。鉄の塊が車体の一番後ろにぶら下がっている状態を想像してみてください。これがコーナーで遠心力を生み出し、リアの動きをもっさりとさせている原因の一つです。

これをチタン製や薄肉ステンレス製のマフラー(約3.7kg〜5kg程度)に交換することで、約5kg〜6kgの軽量化が可能です。

先ほど解説した通り、リアオーバーハングにあるマフラーの軽量化は、ヨー慣性モーメントを劇的に低減させます。 ステアリングを切った瞬間、ノーズが「スッ」とインを向く感覚は、まさにソフトトップのそれに近づきます。

📊 比較表
【純正パーツ vs 推奨軽量パーツ 重量比較スペック表】

パーツ箇所純正重量(参考値)推奨パーツ(例)交換後の重量軽量化効果期待できる変化
ホイール(4本)約33.6kg(8.4kg/本)RAYS ZE40BBS RF約27.6kg(6.9kg/本)約 -6.0kg出足の軽さ、突き上げ感の減少、燃費向上
マフラー約9.6kgBLITZ NUR-SPEC F-TiAutoExe Sports Muffler約3.7kg〜5.0kg約 -4.6kg〜5.9kg回頭性の向上、リアの収まりの良さ
合計約43.2kg約31.3kg〜32.6kg約 -10.6kg〜11.9kg走りの激変

NDロードスター「大人のGT」としての品格を守るための注意点3選

軽量化は中毒性があります。一度軽さを体感すると、「もっと軽くしたい」という欲求が出てくるものです。しかし、RFを「大人のGT」としてエレガントに乗りこなしたいのであれば、以下の3つのメニューには慎重になるべきです。

【注意点1】軽量フライホイールは「異音」と「振動」の覚悟が必要

エンジンのレスポンスを上げるために、フライホイールの軽量化を検討する方がいます。確かに吹け上がりは鋭くなりますが、私はストリートメインのRFオーナーには推奨しません。

なぜなら、純正採用されているデュアルマスフライホイールは、ギアの歯打ち音や低回転時の振動を吸収する重要な機能(静粛性・快適性)を担っているからです。

これを軽量なシングルマスフライホイールに交換すると、アイドリングで「ガラガラ……」というディーゼル車のような音が車内に響くようになります。信号待ちで隣に並んだ車に「壊れているのかな?」と思われるような音は、RFの品格にはふさわしくありません。

【注意点2】極小バッテリーへの換装はi-stop不作動のリスクあり

フロントを軽くしたい一心で、バイク用などの極端に小さなバッテリーに交換する手法もあります。しかし、NDロードスターには「i-stop(アイドリングストップ)」や「充電制御システム」が搭載されています。

バッテリー容量が不足すると、i-stopが作動しなくなるだけでなく、メーター内の警告灯が点灯したり、冬場のエンジン始動性が著しく低下したりするリスクがあります。

数キロの軽量化のために、日常の安心と快適機能を犠牲にするのは、賢い選択とは言えません。もしバッテリーを交換するなら、SHORAIなどのリチウムイオンバッテリーで、かつBMS(バッテリーマネジメントシステム)がしっかりした信頼できる製品を選ぶ必要がありますが、管理の難易度は上がります。

【注意点3】ボディ補強パーツの撤去は「RFらしさ」を破壊する

「タワーバーやブレースバーを外せば軽くなるのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、これはRFにおいては禁じ手です。

RFはオープンボディでありながら、クーペのような剛性感を実現するために、フロア下やトンネル周りに専用の補強材が追加されています。これらは、ルーフ重量を支え、サスペンションを正確に動かすための「骨格」です。

補強パーツを外して軽量化すると、段差を越えた際にボディがブルブルと震える「スカットルシェイク」が発生したり、ハンドリングの応答遅れが生じたりします。

「軽くなったけれど、車が安っぽくなった」と感じてしまっては本末転倒です。メーカーが計算し尽くした剛性バランスは、安易に崩すべきではありません。

NDロードスターRF軽量化に関するよくある質問 (FAQ)

Q1. 軽量化すると乗り心地は悪くなりませんか?

A. ホイールの軽量化であれば、むしろ良くなります。
バネ下重量が軽くなると、サスペンションが路面の凹凸に対して敏感に反応できるようになります。その結果、「ドスン」という突き上げ角が丸くなり、しなやかな乗り心地になります。逆に、ボディ剛性を落とすような軽量化(補強パーツの撤去など)は、乗り心地と操縦安定性を悪化させるので避けてください。

Q2. 車検は通りますか?

A. 今回ご紹介したホイールとマフラーであれば、基準適合品を選ぶことで問題なく通ります。
ホイールは「JWL」マークがあるもの、マフラーは「JQR」や「JASMA」の認定プレートがあるものを選んでください。内装の撤去や、定員変更を伴うような過激な軽量化は、構造変更申請が必要になる場合があります。

Q3. パーツ交換で剛性が落ちたりしませんか?

A. パーツの「置換(交換)」であれば、剛性は落ちません。
純正ホイールを鍛造ホイールに変えても、純正マフラーをチタンマフラーに変えても、ボディ剛性には影響しません。むしろ、質の高い鍛造ホイールはホイール自体の剛性が高いため、ステアリングの応答性がよりダイレクトに感じられるようになります。

まとめ:賢い軽量化で、NDロードスターRFはもっと愛せる車になる

RFの軽量化において大切なのは、カタログスペック上の総重量を競うことではありません。

  1. 【方法】バネ下(ホイール)を軽くして、路面追従性と加速を良くする。
  2. 【方法】リアオーバーハング(マフラー)を軽くして、回頭性を良くする。
  3. 【注意】フライホイールは快適性を損なうため慎重に。
  4. 【注意】バッテリーはi-stopなどの機能維持を最優先に。
  5. 【注意】ボディ補強はRFの走りの質そのものなので外さない。

この5つのポイントを押さえ、合計約12kgの「効果的な軽量化」を実践するだけで、あなたのRFは「重い」というネガティブな印象を払拭し、ソフトトップに迫る軽快さと、RFならではの安定感を兼ね備えた「理想のスポーツカー」へと進化します。

まずは、カー用品店で鍛造ホイールの実物を持ち上げてみてください。「こんなに軽いのか!」という驚きが、あなたの愛車を変える第一歩になるはずです。


参考文献

raguo

この「Luxury x Cruise」では、専門的な知識をわかりやすく噛み砕きながら、車の魅力を発信していきます。
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