街中ですれ違ったNDロードスターの流麗なフォルムに一目惚れ。「独身の今のうちに乗りたい!」と熱い想いが込み上げてきたものの、ふと我に返って「今の給料で維持できるのか?」「将来の結婚資金はどうする?」と不安になり、スマホで「維持費」を検索してしまった方。その気持ち、痛いほどよく分かります。
結論から申し上げます。NDロードスターは、現行スポーツカーの中で「最も財布に優しい車」です。
「スポーツカー=金食い虫」というのは、もはや過去の常識。実は、1.5LエンジンのNDロードスターは、税金も保険もコンパクトカー並みで済むのです。この記事では、カタログ上の数字だけでなく、将来必ず訪れる「幌交換」の費用まで見越した、現役オーナー視点のリアルな維持費シミュレーションを包み隠さず公開します。
これを読めば、漠然とした不安が消え、「これなら自分でも無理なく乗れる」という確信に変わるはずです。さあ、夢への第一歩を踏み出しましょう。
・税金・保険は「コンパクトカー並み」の安さ
・維持費は幌交換の積立込みで「月々約2.9万円」
・GR86より10年で「150万円」もお得
・高く売れるため「実質コスト」はさらに低い
「スポーツカーは高い」は誤解。NDロードスターが家計に優しい5つの理由

「スポーツカーなんて贅沢品、維持費が高いに決まってる」。そう思い込んでいませんか?
実は、NDロードスター(ND5RC)には、その常識を覆す5つの「安さの秘密」があります。これらは単なる偶然ではなく、マツダが「誰もが楽しめるライトウェイトスポーツ」を徹底して追求した結果、生まれた経済的メリットなのです。
1. 自動車税は「コンパクトカーと同じ」30,500円
まず注目すべきは、毎年5月にやってくる自動車税です。NDロードスターのエンジン排気量は1.5L(1,496cc)。これは、トヨタのカローラやホンダのフィットといった一般的なコンパクトカーと同じ区分に入ります。
その額は年間30,500円(2019年10月以降登録車)。
一方、ライバルとして比較されるGR86やBRZは2.4Lエンジンのため、自動車税は43,500円になります。その差は毎年13,000円。たかが1万円と思うかもしれませんが、10年間乗り続ければ13万円もの差になります。この差額だけで、車検1回分のお釣りが来る計算です。
2. 保険料率クラスが「奇跡的に低い」
次に、多くの若者が頭を抱える任意保険料です。「スポーツカーは事故率が高いから保険も高い」というのが通説ですが、NDロードスターには当てはまりません。
損害保険料率算出機構が定める「型式別料率クラス(2025年版)」を見てみましょう。このクラスは数字が小さいほど保険料が安くなります。
- 対人賠償:クラス1(最低ランク)
- 対物賠償:クラス3
- 傷害保険:クラス5
- 車両保険:クラス6
対人賠償が「1」というのは、ファミリーカーでもなかなか見ない優秀な数字です。これは、NDロードスターのオーナー層が比較的年齢が高く、安全運転をする傾向があるため、事故率が低く抑えられていることが要因と言われています。結果として、NDロードスターの保険料率はスポーツカーとしては異例の低さとなっており、これが維持費を大きく押し下げる要因となっています。
3. タイヤ代が「18インチ級の半額以下」
意外と見落としがちな消耗品、タイヤです。最近のスポーツカーは18インチや19インチの大径タイヤが当たり前ですが、NDロードスターの純正サイズは「195/50R16」。これは一昔前のコンパクトカーによく使われていた、非常に流通量の多いサイズです。
国産のスポーツタイヤで4本交換した場合の費用を比較してみましょう。
- NDロードスター (16インチ): 約8〜9万円
- GR86 / シビック等 (18インチ): 約18〜20万円
その差は歴然です。タイヤは数年に一度必ず交換が必要な消耗品。このランニングコストの安さが、長く乗り続ける上でボディブローのように効いてきます。
4. 実燃費が「カタログ値超え」も珍しくない
「スポーツカーはガソリンをばら撒いて走る」というのも誤解です。
NDロードスターは車両重量が約1トンと非常に軽いため、燃費が驚くほど良いのです。
e-燃費などのデータやオーナーの実感値では、実燃費は平均16.0km/L前後(MT車)。高速道路を巡航すれば20km/Lを超えることも珍しくありません。
確かに使用燃料は「ハイオク」指定ですが、これだけ燃費が良ければ、リッター10km程度しか走らない2.0L級ターボ車と比較して、トータルの燃料費は圧倒的に安く済みます。
5. リセールバリューが「最強の節約」になる
最後の5つ目は、FPとして最も強調したいポイントです。それは「売る時の値段(リセールバリュー)」が高いこと。
車にかかる本当のコストは、「購入価格」と「維持費」だけではありません。「手放す時にいくら戻ってくるか」が重要です。
NDロードスターは世界的な人気車種であり、中古車市場での価値が非常に落ちにくい車です。3年後、5年後の残価率は一般的な乗用車を大きく上回ります。
つまり、「買った値段と売る値段の差額(実質負担額)」で考えると、値落ちの激しい不人気なエコカーに乗るよりも、結果的に安く済む可能性が高いのです。これは「浪費」ではなく、資産価値のある「賢い買い物」と言えます。
【保存版】現役NDロードスターオーナーのリアル年間維持費シミュレーション
「安いのは分かったけど、結局いくらかかるの?」
そんな方のために、私の実際の家計簿をベースにした、嘘偽りのないシミュレーションを公開します。
ここで重要なのは、「隠れたコスト」をあえて計上することです。多くの記事はガソリン代と税金しか書きませんが、長く乗れば必ず「幌(ソフトトップ)」の交換時期が来ます。これを無視しては、真の維持費とは言えません。
年間維持費の内訳(28歳・12等級・年間走行1万km想定)
| 費目 | 年間費用 | 月額換算 | 備考 |
| 自動車税 | 30,500円 | 約2,500円 | 毎年5月支払い |
| 重量税・自賠責 | 18,900円 | 約1,600円 | 車検時にまとめて支払い(年換算) |
| 任意保険 | 96,000円 | 8,000円 | ネット型・車両保険あり・26歳以上補償 |
| ガソリン代 | 109,375円 | 約9,100円 | 実燃費16km/L、ハイオク175円/Lで計算 |
| オイル・点検 | 30,000円 | 2,500円 | 半年に1回オイル交換、1年点検 |
| タイヤ積立 | 24,000円 | 2,000円 | 4年で交換(9.6万円)として計算 |
| 幌交換積立 | 36,000円 | 3,000円 | ここが重要! 10年後に交換(36万円)想定 |
| 合計 | 344,775円 | 約28,700円 | 駐車場代・ローン除く |
いかがでしょうか?
全て込みで、月々約29,000円弱。
これが、NDロードスターを維持するためのリアルな金額です。
飲み会を月に1〜2回我慢すれば捻出できる金額ではないでしょうか?しかも、ここには将来の幌交換費用(月3,000円)まで含まれています。つまり、この通りに貯金していけば、10年後に「幌が破れた!修理代がない!」と慌てることもありません。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 「幌交換積立」専用の口座を作り、毎月3,000円を自動送金設定にしてください。
なぜなら、多くのオーナーが「いつか交換時期が来る」と分かっていながら準備を怠り、いざその時になって数十万円の出費に青ざめるからです。この「見えないコスト」を最初から家計に組み込んでしまうことこそが、長く安心してロードスターライフを楽しむ最大の秘訣です。
NDロードスターのライバル車(GR86/コペン)と維持費を徹底比較

「でも、軽自動車のコペンならもっと安いのでは?」「やっぱりパワーのあるGR86も捨てがたい…」
そんな迷いもあるでしょう。ここでは、ライバルとなる2車種とNDロードスターを比較し、その立ち位置を明確にします。
vs GR86 (2.4L):圧倒的な経済性の差
GR86との差は歴然です。税金、タイヤ、そして燃費の差から、10年間で約100万円以上の差がつきます。GR86は素晴らしい車ですが、維持費という観点ではNDロードスターの圧勝です。「走りの楽しさ」と「経済性」のバランスにおいて、NDは極めて優秀です。
vs コペン (軽):差額は月3,500円程度
確かに軽自動車のコペンは安いです。しかし、NDロードスターとの差額は10年で約40万円。月にならすと約3,500円の差しかありません。
「月3,500円追加するだけで、FR(後輪駆動)の本格スポーツカーに乗れる」。そう考えれば、NDロードスターのコストパフォーマンスがいかに高いかが分かるはずです。
20代NDロードスターオーナーでも保険料を安く抑える「裏技」と「選び方」
維持費の中で最も大きなウェイトを占めるのが任意保険です。特に20代の方は等級が進んでいないため、高額になりがちです。しかし、諦める必要はありません。FPとして、保険料を劇的に下げるテクニックを伝授します。
1. 代理店型から「ネット型(ダイレクト系)」へ切り替える
もし、親の紹介などで昔ながらの代理店型保険に入っているなら、今すぐネット型で見積もりを取ってください。補償内容が同じでも、中間マージンがない分、年間3〜5万円ほど安くなるケースがザラにあります。
2. 車両保険の「免責金額」を高く設定する
車両保険を外せば安くなりますが、自損事故のリスクがあるスポーツカーではおすすめしません。代わりに、「免責金額(自己負担額)」を「10万円-10万円」などに設定しましょう。
これは「修理代のうち10万円までは自分で払います」という特約です。これをつけるだけで、保険料はガクンと下がります。「小さな傷は自腹で直す、全損級の大きな事故だけ保険でカバーする」という割り切りが、賢い節約術です。
3. 親の等級を引き継ぐ(同居の場合)
もしご実家暮らしで、ご両親が高い等級(20等級など)を持っているなら、それを譲ってもらう(等級継承)のも手です。親御さんには新規で保険に入り直してもらうことになりますが、トータルの家計で見れば大幅な節約になります。
NDロードスターのよくある質問:結婚しても乗り続けられますか?
最後に、「将来」についてお答えします
Q. 結婚して子供ができたら、やっぱり手放さないといけませんか?
A. いいえ、むしろ維持費が安いからこそ「2台目」として残せます。
これが、維持費の高い2.0L級スポーツカーなら「家計のために売ってくれ」と奥様に言われるかもしれません。しかし、NDロードスターならどうでしょう?
「月々の維持費は飲み代程度だし、税金もコンパクトカーと一緒だよ」
そう説明できれば、家族の理解も得やすいはずです。
実際、私の周りにも、ファミリーカー(ミニバンや軽ハイトワゴン)をメインにしつつ、通勤や休日の楽しみ用としてNDロードスターを所有し続けているパパさんオーナーがたくさんいます。
そして何より、先ほどお伝えした「リセールバリュー」が味方します。
「いざとなったら高く売れるから、貯金代わりに乗っているようなものだ」
このロジックは、家族を説得する際の最強の切り札になります。値落ちしない車を持つことは、家計防衛の観点からも理にかなっているのです。
まとめ:NDロードスターは「浪費」ではなく「投資」である
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
NDロードスターの維持費は、決して「高嶺の花」ではありません。
月々約3万円。飲み会を少し減らし、スマホを格安SIMに変えるだけで捻出できる金額です。
その対価として手に入るのは、屋根を開けて風を感じる爽快感、意のままに車を操る喜び、そして「憧れの車を所有している」という日々の充実感です。これは単なる消費や浪費ではなく、あなたの人生を豊かにするための「賢い投資」だと言えないでしょうか?
まずは今週末、お近くのマツダディーラーへ足を運んでみてください。そして、実際に試乗し、見積もりを取ってみてください。
その見積書を見たとき、「あ、これならイケる」と確信するはずです。
ロードスターのある生活が、あなたを待っています。
[参考文献リスト]





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