「純ガソリンエンジンのロードスターは、これが最後かもしれない」。
そんな噂を耳にして、心をざわつかせているのではありませんか?
35周年記念車の発表を見て、少年の頃のような「欲しい」という衝動が突き上げる一方で、「家族の手前、今さらスポーツカーなんて」「教育費もかかるし、自分の趣味に数百万円も使っていいのか」という理性がブレーキをかけている。そんな葛藤の中にいるあなたの気持ち、痛いほどよく分かります。
しかし、断言させてください。この35周年記念車は、単なる「お祝いモデル」ではありません。マツダがガソリン車時代の最後に放つ「最高傑作」であり、経済的にも「最も賢い選択」です。
この記事では、感情論だけでなく、「理屈」と、NDオーナーとしての「実感」を交えて、なぜこの車があなたの人生における「最後の相棒」にふさわしいのか、その理由を徹底解説します。
・中身は最新ND2: 進化したLSD等により、走りの完成度は歴代最高レベル
・大人の特別仕様: 匠塗の赤とタン内装が、所有する喜びと品格を満たす
・実は高コスパ: 装備差を考慮すると実質価格差は僅かで、リセールも期待大
・今すぐ決断を: 純エンジン最後の可能性と早期終了リスクあり。迷う時間はなし
なぜ今、35周年記念車なのか?「熟成の極み」ND2の正体

まず、誤解を恐れずに言えば、35周年記念車の価値の8割は、その「中身」にあります。
「記念車だから特別」なのではなく、「ベースとなっている車両(ND2)が凄まじく良いから特別」なのです。
35周年車の中身は「ND2」そのものである
カタログやニュースリリースを見ると、どうしても専用色や内装に目が行きがちですが、注目すべきはそこではありません。
35周年記念車は、2024年1月に実施された「大幅商品改良モデル(通称ND2)」をベースに作られています。
このND2こそが、2015年のデビューから9年かけて熟成を重ねた、現行ロードスターの完成形です。特に注目すべき技術的進化は、以下の2点です。
- アシンメトリックLSDの搭載
- 電動パワーステアリング(EPAS)の進化
これらが、ロードスターの代名詞である「人馬一体」を、かつてない次元へと引き上げています。
「アシンメトリックLSD」が実現する、魔法のような安定感
専門的な話になりますが、LSD(リミテッド・スリップ・デフ)は、カーブでの車の動きを決める心臓部です。
今回搭載されたアシンメトリックLSDは、加速時と減速時で異なる制限力を発生させることで、街乗りでの軽快さと、ワインディングでの吸い付くような安定感を両立させる画期的な機構です。
従来のLSDでは、コーナー進入時(減速時)の安定性を高めようとすると、どうしても曲がりにくさ(アンダーステア)が出てしまいました。しかし、アシンメトリックLSDはこの矛盾を解消しています。
つまり、運転に自信がない人でも「運転が上手くなった」と錯覚するほどスムーズに走れ、ベテランなら「意のままに操る楽しさ」に没頭できる。それがND2、ひいては35周年記念車の正体なのです。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 試乗するなら、ぜひ「交差点を曲がるだけ」でもいいので体験してください。
なぜなら、アシンメトリックLSDの効果はサーキットに行かなくても、街中の交差点を一つ曲がるだけで「おっ、後ろが安定している」と体感できるレベルだからです。この「安心感」こそが、長く乗り続けられる車の条件です。
ロードスター35周年記念車「アーティザンレッド」と「スポーツタン」が語る大人の品格
スペックの話ばかりしてしまいましたが、もちろん「見た目」も重要です。
35周年記念車に採用された専用色「アーティザンレッドプレミアムメタリック」と「スポーツタン内装」は、あなたのカーライフをどう変えるのでしょうか。
「匠塗」が生み出す、所有する喜び
アーティザンレッドプレミアムメタリックは、マツダ独自の塗装技術「匠塗(TAKUMINURI)」の第4弾として開発された特別な色です。
単なる「濃い赤」ではありません。光が当たったハイライト部分は鮮やかな赤に、影の部分は深みのあるワインレッドのように、見る角度や時間帯によって表情を劇的に変えます。
「いい歳をして真っ赤なスポーツカーは恥ずかしい」
そう思っている方にこそ、この色を見ていただきたい。派手さを抑えた知的で熟成された赤は、スーツ姿で乗り降りしても全く違和感がありません。むしろ、大人の色気すら漂わせます。
スポーツタン内装が演出する「大人の休日」
ドアを開けた瞬間に目に飛び込んでくるのが、明るいキャメル系の「スポーツタン内装」です。
黒一色のスパルタンな内装も良いですが、このタンカラーは車内を明るく、上質な空間に変えてくれます。
想像してみてください。
週末の早朝、家族がまだ寝ている間に一人で車を出し、お気に入りのカフェまでドライブする。
あるいは、妻を助手席に乗せて、少し遠くの温泉宿まで足を伸ばす。
そんな「大人の休日」の相棒として、このスポーツタン内装は、落ち着きと高揚感を同時に与えてくれる象徴的な存在となるはずです。
【徹底試算】ロードスター35周年記念車の通常グレード+20万円は高いか安いか?
さて、ここからが本題です。
家族を説得するための「最強の武器(ロジック)」を用意しました。
「通常グレードより20万円も高い」と言われると躊躇しますが、冷静に計算すると、その差額は驚くほど小さいことが分かります。
実質差額は「数万円」レベル?
35周年記念車と、ベースとなる通常グレード(S Leather Package V Selection)の価格と装備を比較してみましょう。
📊 比較表
表タイトル:【35周年記念車 vs 通常グレード 価格・装備差分シミュレーション】
| 項目 | 35周年記念車 | S Leather Pkg V Selection | 差額・備考 |
|---|---|---|---|
| 車両本体価格 | 3,798,300円 | 3,553,000円 | +245,300円 |
| 特別塗装色 | 標準装備(0円) | オプション(+55,000円相当) | アーティザンレッドは通常選択不可。ソウルレッドと同等価値と仮定 |
| フロアマット | 標準装備(0円) | オプション(+約30,000円) | 35周年専用ロゴ入り |
| ホイール | 専用ダーク塗装 | 高輝度塗装 | 塗装コスト増 |
| 内装 | スポーツタン | スポーツタン | 同等 |
| ソフトトップ | ベージュ(専用) | ベージュ | 通常はブラウン等のため希少価値あり |
表面上の価格差は約24.5万円ですが、通常ならオプション費用がかかる特別塗装色やフロアマットが標準装備されていることを考慮すると、実質的な差額は約16万円程度まで縮まります。
この16万円で、「35周年専用の刻印」「シリアルナンバー」「専用ソフトトップ」「将来的な希少価値」が手に入ると考えれば、どうでしょうか?
これは「バーゲンセール」と言っても過言ではありません。
「期間受注生産」が担保するリセールバリュー
さらに重要なのが、期間受注生産という販売形態と、それがもたらすリセールバリュー(資産価値)の関係です。
過去の例を見ても、ロードスターの周年記念車(特に30周年記念車)は、中古車市場で非常に高い価値を維持しています。
今回の35周年記念車も、2025年3月3日までの期間限定受注です。生産台数に限りがあるため、将来的に「欲しくても買えなかった人」が必ず現れます。
つまり、「今買うこと」は浪費ではなく、値落ちしにくい資産を持つという「投資」に近い側面があるのです。
「もし手放すことになっても、大きく損はしない」。この事実は、家族を説得する際の強力な材料になるはずです。
現役NDオーナー視点で答える「購入前のリアルな疑問」FAQ
最後に、購入直前になると湧いてくる具体的な疑問や不安について。
私自身は35周年記念車のオーナーではありませんが、ベースとなるNDロードスターを長く所有する現役オーナーの視点で、みなさんの背中を押すための回答を用意しました。
Q1: 期間受注生産(3/3まで)なら、期限内に注文すれば必ず買えますか?
A: 油断は禁物です。早期終了のリスクがあります。
マツダ公式は「期間内に予約すれば購入可能」としていますが、想定を上回る注文が殺到した場合、生産キャパシティの限界により、早期に受注を締め切る可能性があります。
実際、過去の限定車でも「迷っている間に終わってしまった」という悲劇は何度も起きています。私たちオーナーの間でも「今回は特に動きが早い」と話題になっていますので、3月3日ギリギリまで待つメリットはありません。
Q2: 1.5L(幌)と2.0L(RF)、35周年車ならどっちがおすすめ?
A: 「原点」を楽しむなら幌、「GT的快適性」ならRFです。
これはNDオーナーが集まると必ず議論になるテーマですが、結論はシンプルです。
- 幌(ソフトトップ): 1.5Lエンジンの軽快さと、ヒラヒラと舞うようなハンドリングを楽しみたいならこちら。ロードスターの原点です。リセールバリューも、伝統的に幌の方がやや高値で安定する傾向があります。
- RF(リトラクタブルハードトップ): 2.0Lエンジンの余裕あるトルクと、静粛性の高さが魅力。高速道路を使った長距離ツーリングが多いならRFが快適です。
35周年記念車としての特別感はどちらも共通ですので、ご自身の「走り方」に合わせて選んで間違いありません。
Q3: 家族になんて説明すればいいですか?
A: 「これは浪費ではなく、値落ちしない資産だ」と伝えましょう。
多くのオーナーがこの壁を乗り越えてきました。「スポーツカーが欲しい」と直球で言うと反対されがちですが、「資産価値の高い限定車が出る。今買っておけば、将来乗り換える時も高く売れるから、実質的な持ち出しは軽自動車並みかもしれない」と、数字(リセールバリュー)を根拠に説明するのが最も効果的です。
実際に「35周年車なら損はしないだろう」という読みは、私たち既存オーナーから見てもかなり確度が高いと言えます。
迷っている暇はない。3月3日までの決断が未来を変える
ロードスター35周年記念車は、マツダが積み上げてきた技術の粋(ND2)と、匠の技(アーティザンレッド)が融合した、まさに「あがり」の一台です。
純ガソリンエンジンのロードスターを、新車で、しかもこれほど特別な仕様で手に入れられるチャンスは、これが人類最後かもしれません。
迷っている時間はもうありません。
今週末、まずはディーラーへ行き、カタログをもらい、見積もりを取ることから始めてみてください。
その小さな一歩が、あなたの人生を鮮やかに変え、最高の「相棒」との出会いにつながるはずです。




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